
うちの子、プログラミングの授業についていけるかな?
どんな子がプログラミングに向いているの?
親はどうやってサポートすればいいの?
このような疑問に答える記事です。
この記事でわかること
- どんな子がプログラミングに向いているかわかる
- 向いていなくても親のサポート次第でプログラミングの才能を伸ばせる

元システムエンジニアのまると申します。
小学生の娘2人の母親目線でプログラミング学習について発信しています。
目次
プログラミングが子どもに向いているか判断する方法

プログラミングが子どもに向いているかどうかを判断するためのポイントはいくつかあります。ただし、ポイントに当てはまらなくても、プログラミング学習を通じて能力を伸ばせます。子どもの興味に寄り添い、楽しく学べる環境を整えましょう。
プログラミングに向いている子どもの特徴
プログラミングに向いている子どもには、以下の特徴があります。
プログラミングに向いている子どもの特徴
- 好奇心旺盛
- パズルや図形遊びが好き
- 粘り強く取り組める
プログラミングは常に新しい技術や概念が生まれる分野なので、好奇心旺盛な子どもに向いています。「どうやって遊ぶの?」「どうすれば動くの?」と疑問や興味を持てる子どもは、楽しくプログラミング学習に取り組めるでしょう。
パズルや図形遊びが好きな子どもも、プログラミングの素質があります。プログラミングは論理的思考力を必要とするので、パズルを解くような思考力が役立ちます。集中力があり、物事を順序立てて考えられると、プログラミングの才能を伸ばせるでしょう。
粘り強く取り組める子どもは、難しい課題にも根気よく挑戦し続けることができます。失敗しても諦めずに試行錯誤を重ねることで、自分なりの解決策を見つけられるでしょう。また、達成感を得て自信を持てたら、次のステップへ進む力が育まれます。
上記の特徴に当てはまらなくても、プログラミングを通じて能力を伸ばせます。子どもの興味や関心を尊重し、楽しんで学べる環境を作りましょう。
プログラミングに向いていない子どもの特徴
以下の特徴がある子どもは、プログラミングに向いていない可能性があります。
プログラミングに向いていない子どもの特徴
- 論理的思考が得意ではない
- 集中力が続かない
- 失敗を極端に恐れる
論理的思考が得意ではない子どもは、物事を順序立てて考えることが苦手なので、「AをするとBが起こる」などの因果関係の理解に時間がかかります。試行錯誤せずにすぐに正解を知りたがるため、プログラミング学習が思うように進まないかもしれません。
集中力が続かない子どもは、じっくり考えることが苦手なので、すぐに飽きてしまい学習時間が短くなってしまいます。プログラミングに取り組むには、ある程度まとまった時間での作業が必要です。
プログラミングはエラーやバグがたくさん発生します。失敗して落ち込んでしまう気持ちは理解できますが、プログラムは何回でも修正できるため、ミスを気にする必要はありません。失敗を恐れてプログラミング学習を回避してしまうのはもったいないと感じます。
上記に当てはまる子どもには、短時間で解ける課題を用意し、1つずつ手順を覚えることで、小さな成功体験を積み重ねると良いでしょう。子どもの個性や興味に合わせて、無理のない範囲でプログラミングに触れていくと、苦手な部分を少しずつ克服できます。
子どもがプログラミングを学ぶメリット

プログラミング学習がもたらす多くのメリットは、以下のとおりです。
- 論理的思考力が向上する
- 問題解決能力が身に付く
- 創造性が養われる
詳細は以下の記事を参考にしてください。
子どものプログラミング学習の始め方

子どもがプログラミング学習を始める場合、適切なツールを選び、簡単な体験から始めるのがおすすめです。ゲーム作りやアニメーション制作など、楽しいプロジェクトを通じて興味を引き出してください。親子で一緒に取り組むと、子どもの意欲を高められます。
プログラミングに向いている子どもにおすすめのツール
子ども向けのプログラミングツールの一覧を記載します。
ツール名 | 対象年齢 | 有料/無料 | 内容 |
Code-a-pillar | 3〜6歳 | 有料 | 芋虫型のロボットで、パーツの組み合わせによるプログラミング |
Cubetto | 3歳以上 | 有料 | 木製ロボットを使い、画面なしでプログラミングの基本を学ぶ |
Ozobot | 3歳以上 | 有料 | 小型ロボットをカラーコードやプログラムで操作 |
Code.org | 4歳以上 | 無料 | 初心者向けのプログラミング学習サイト |
Springin' | 4歳以上 | 無料 | 直感的な操作でゲームや絵本などのデジタル作品を作成 |
Hour of Code | 4歳以上 | 無料 | 1時間でできるプログラミングチュートリアルを提供 |
ScratchJr | 5〜7歳 | 無料 | タブレットで簡単なストーリーやゲームを作成 |
Osmo Coding | 5歳以上 | 有料 | 物理ブロックを使い、iPadでキャラクターを操作 |
Viscuit | 5歳以上 | 無料 | 自分で描いた絵を使ってプログラミングの概念を学ぶ |
Khan Academy | 6歳以上 | 無料 | 幅広い科目のオンライン学習プラットフォーム |
Tynker | 7歳以上 | 一部無料 | ゲーム感覚でプログラミング学習 |
Minecraft Education Edition | 7歳以上 | 有料 | ゲーム内でプログラミングを活用し、問題解決能力を養う |
Scratch | 8〜16歳 | 無料 | ブロックを組み合わせてアニメーションやゲームを作成 |
Sphero | 8歳以上 | 有料 | 球体ロボットをプログラミングで制御 |
Hopscotch | 9〜11歳 | 一部無料 | iPad向けのビジュアルプログラミングアプリ |
LEGO Mindstorms | 10歳以上 | 有料 | ロボットをプログラミングし動かす |
micro:bit | 11歳以上 | 有料 | 小型マイクロコンピューターを使い、ハードウェアとソフトウェアを学ぶ |
Swift Playgrounds | 12歳以上 | 無料 | Apple提供のiPad/Mac向けSwift学習アプリ |
Codecademy | 13歳以上 | 一部無料 | テキストベースのプログラミング言語を学習 |
Alice | 全年齢 | 無料 | 3Dアニメーションでプログラミングを学ぶ |
Blockly | 全年齢 | 無料 | Google開発のビジュアルプログラミングツール |
MIT App Inventor | 全年齢 | 無料 | アプリ開発を学ぶためのビジュアルプログラミング |
Ruby for Kids | 全年齢 | 無料 | Ruby言語を子ども向けに学ぶ |
JavaScript for Kids | 全年齢 | 無料 | JavaScriptを子ども向けに学ぶ |
ロボットを操作できるツール、ゲーム作成できるツール、RubyやJavaScriptなどプログラミング言語を学べるツールなど、さまざまな種類があります。子どもの年齢や興味に合わせて、適切なプログラミングツールを選びましょう。簡単なプログラミングツールから始めて、徐々に難しいものにチャレンジするのがおすすめです。
家庭でできるプログラミング学習方法
家庭でプログラミング学習を始めるなら、無料のオンラインプログラミング学習サイトの活用がおすすめです。ScratchやCode.orgなどのブロックプログラミングツールを使えば、楽しみながら基本的な概念を学べます。プログラミングロボットや絵本を使うのも効果的です。
学習を通じて、アルゴリズム的思考が自然と身に付きます。親子でプログラミングゲームや、簡単なアプリ開発に挑戦しましょう。YouTubeの子ども向けプログラミング教育動画を一緒に見るのも有効です。遊びながら学べるので、子どもの興味を引きやすいです。
さまざまな方法を組み合わせると、楽しみながらプログラミングの基礎を学べます。興味を引き出し、継続的に学習できる環境を整えてください。
子どものためのプログラミング教材と教室の選び方

子どものプログラミング教材や教室選びには、ポイントがあります。適切に選択して、効果的に学習しましょう。
プログラミング教材の選び方
プログラミング教材を選ぶ際は、子どもの興味や学習スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。詳しくは以下の記事を参考にしてください。
プログラミング教室の選び方
プログラミング教室を選ぶ際には、以下の重要なポイントがあります。
- 対応人数
- 立地と通いやすさ
- 講師の経験や資格の有無
- 使用するプログラミング言語や教材
- 費用と契約条件
- 保護者の口コミや評判
子どもの成長や進捗を定期的に報告してくれる教室を選ぶと、学習状況を把握できます。ポイントを押さえて、子どもに合ったプログラミング教室を選んでください。
子どものプログラミング学習における親のサポート方法

子どものプログラミング学習を支援するためには、学習環境の整え方と、学習のモチベーションを保つ方法が重要なので、解説します。
学習環境の整え方
子どものプログラミング学習を成功させるためには、適切な学習環境を整える必要があります。快適な環境を用意すると、子どもはより集中して楽しく学べます。パソコンやタブレットなどの機器を準備してください。インターネットにつながる環境も必須です。
静かで集中できる場所を選び、机や椅子は子どもの体格に合ったものを用意しましょう。適切な照明を使用すると、目の疲れを防げます。学習環境を整える具体的な準備リストは以下のとおりです。
- パソコンやタブレット
- インターネット接続
- 学習スペース
- 机と椅子
- 照明
- ソフトウェアやアプリ
- 学習教材
環境を整えると、プログラミング学習に集中できます。楽しく学べる環境があれば、自然と学習意欲も高まります。
学習のモチベーションを保つ方法
子どもの興味に合わせたプロジェクトを選ぶことで、学習のモチベーションを維持できます。子どもが楽しみながら学べるよう、ゲーム感覚で学べる教材を活用しましょう。好きなキャラクターやテーマを取り入れると、より親しみやすいです。
目標を設定し、達成時に報酬を用意しましょう。ただし、報酬に頼りすぎないように注意してください。子どもの興味は変化しやすいため、柔軟な対応が必要です。子どものペースに合わせてプログラミング学習を進めていくと、モチベーションを維持できます。
子どものプログラミング学習を成功させるためのポイント

楽しみながら学べる環境を作るためにも、継続的な学習スケジュールを立てて、親も一緒に学習するとよいでしょう。具体的に解説します。
継続的な学習スケジュールを立てる
プログラミング学習を成功させるために、継続的な学習スケジュールを立てましょう。定期的な学習時間を設けると、子どもの能力を着実に伸ばせます。週1~2回、30分~1時間程度の学習がおすすめです。子どもの興味や集中力に合わせて時間を調整してください。
短期目標と長期目標を設定して、達成感を味わえるようにします。子どもの成長や家族の予定に合わせて、柔軟な調整が必要です。学校の行事や季節の変化に合わせてスケジュールを調整し、学習の進捗を記録して定期的に振り返りましょう。
休憩や遊びの時間も適切に組み込んでください。バランスの取れたスケジュールが長期的な学習の継続につながります。継続可能なスケジュールを作成し、定期的に見直して、子どものプログラミング学習を長期的に支援しましょう。柔軟性と一貫性を兼ね備えたアプローチが、子どもの成長を促します。
親も一緒に学習する
子どもと一緒にプログラミングを学ぶと、学習をより効果的にサポートできます。親が基礎知識を身に付けると質問に答えられるようになるため、子どものモチベーションを高められます。
子どもの作品に興味を持ち、適切なフィードバックを行いましょう。楽しさや重要性を共有しながら、子どものペースに合わせてサポートすると、親子のコミュニケーションも深まります。プログラミングは、親子で新しいスキルを習得でき、家族の絆を強める機会にもなります。
子どものプログラミング学習に関するよくある質問

プログラミング教育の必修化に伴い、保護者からの質問を以下にまとめました。
- プログラミングは何歳から始めるのが理想?
- プログラミング学習にはどれくらいお金がかかる?
お子さまの学習をサポートするために参考にしてみてください。
Q1. プログラミングは何歳から始めるのが理想?
プログラミング学習は、5〜7歳頃から始めるのが理想的とされています。この年齢は、子どもの論理的思考力が発達し始めるタイミングであり、プログラミングの基礎となる概念を理解しやすくなる時期です。
ただし、年齢だけでなく、子どもの興味や発達段階に合わせて無理なくスタートすることが大切です。早すぎる導入は、かえって興味を失わせる可能性もあります。まずは遊び感覚で楽しめるツールやアプリを取り入れ、自然な形で「プログラミング的思考」を育てていくのがおすすめです。
また、保護者が一緒に楽しみながら学ぶことで、子どもの意欲や理解も深まりやすくなります。プログラミング教育の目的は、プログラミング技術の習得だけではなく、論理的思考力や問題解決力を養うことです。親子で楽しく取り組める環境を整えましょう。
Q2. プログラミング学習にはどれくらいお金がかかる?
子どものプログラミング学習にかかる費用は、選ぶ方法によって大きく異なります。
- 無料の方法:ScratchやViscuitなどの無料ツールを使えば、パソコンやタブレットがあれば追加費用なしで始められます。
- 市販の教材:1,000円〜10,000円程度で購入可能です。
- オンライン学習:月額2,000円〜10,000円ほどで受講できるコースも多数あります。
- 教室に通う場合:月額5,000円〜30,000円ほど。教室の場所や内容によって費用に差があります。
- ハードウェア代:タブレットやノートパソコンが必要な場合は別途購入費用(2万円〜10万円程度)も発生します。
年間で見れば、10万円〜50万円前後かかることもありますが、まずは無料のツールや低価格の教材からスタートするのがおすすめです。お子さんの関心を見ながら、段階的に学習環境を充実させていくと、無理なく続けられます。
まとめ

プログラミングに向いているのは、好奇心旺盛、パズルや図形遊びが好き、粘り強く取り組めるなどの特徴がある子どもだとわかりました。もし当てはまらなくても、親のサポートと本人の努力次第で、プログラミングのスキルは伸ばせます。お子さんに合った方法で学習をサポートし、楽しく成長できる環境を整えてあげてください。