学習方法

【種類別・年齢別】子どもに最適なプログラミング学習方法を紹介!

プログラミング教育に詳しくない主婦
プログラミング教育に詳しくない主婦

プログラミングにはどんな学習方法があるの?
それぞれの学習方法のメリット・デメリットは?
子どもの年齢によっておすすめの学習方法は違うの?
プログラミング学習を継続するコツは?

このような疑問に答える記事です。

この記事でわかること

  • プログラミングの学習方法は6種類ある
  • 学習方法の種類によりメリット・デメリットがある
  • 子どもの年齢によっておすすめの学習方法が異なる
  • プログラミング学習を継続するコツは3点ある
まる
まる

元システムエンジニアのまると申します。
小学生の娘2人の母親目線でプログラミング学習について発信しています。

【種類別】おすすめのプログラミング学習方法6選

プログラミングの学習方法の種類はたくさんあります。ここでは6種類に分けてご紹介します。それぞれのメリット・デメリットを知り、子どものライフスタイルやスケジュールに合わせた学習プランを立ててみてください。

種類①:プログラミングスクール

プログラミングスクールは、教室に通って子どもだけでレッスンを受けます。初心者から段階的に学べる体系的なカリキュラムが用意されており、無理なく受講可能です。講師から直接指導を受けるので、つまずいてもフォローしてもらえるため安心です。

教室によってはミニロボットを動かすプログラムを作成できます。

メリットデメリット

集中して勉強できる環境が整っている
プログラミング教室の先生が優しく指導してくれる
同年代の子どもと一緒にプログラミングを学べる

月謝が高い
送迎の手間がかかる
受講期間が決まっていて子どものペースに合わせにくい

プログラミングスクールはこんな方におすすめ

  • 母子分離の習い事をしたい方
  • プログラミングだけに集中できる環境を子どもに提供したい保護者
  • プログラミングを本気で学びたい子ども

種類②:オンラインプログラミングスクール

オンラインプログラミングスクールでは、zoomなどPCのビデオ通話を使用してレッスンを行います。対面のプログラミングスクール同様に先生が丁寧に教えてくれるので授業を楽しく受けられるでしょう。

メリットデメリット

子どものペースで学習を進められる
質問しやすい
⭕送迎の手間がかからない

❌PCの準備が必要
❌PCの使い方など保護者のサポートが必要
❌静かに受講できるよう自宅の環境を整える必要がある

オンラインプログラミングスクールはこんな方におすすめ

  • プロの講師に習いつつ、自宅学習環境を整えたい親子

種類③:書籍・学習ドリル

自宅で気軽にプログラミングを学ぶため、書籍や学習ドリルを活用する方法もあります。プログラミング的思考を学べる絵本もあれば、子どもに人気のキャラクターが掲載された学習ドリルもあります。自分のペースで好きな時間に学習できるでしょう。

メリットデメリット

いつでもどこでも子どものペースで学習できる
基礎知識が身に付く
低コストなので気軽に始められる

演習問題や実践の機会が少ない
不明点を質問できない

書籍・学習ドリルはこんな方におすすめ

  • 読書や自宅学習が好きな子ども
  • 子どもがプログラミングに興味を持つか試したい保護者
  • プログラミングの概念の基礎知識を身に付けたい子ども

種類④:Scratch(小学生向けプログラミング環境)

Scratch(スクラッチ)はPCやタブレット上で操作できる小学生向けプログラミング環境のことです。簡単な操作でプログラムを作成でき、画面上でキャラクターを好きなように動かせます。小学校のプログラミングの授業でよく用いられています。

Scratchの対象年齢8歳~16歳です。もし、8歳未満の子どもがScratchに興味を示した場合は、保護者が代わりに操作して一緒に楽しんでみてください。

メリットデメリット

⭕操作が簡単で子どもが学びやすい
直感的にプログラミングを理解できる
⭕無料

ゲームに興味がない子どもは最初から興味を示さないかも
一通り遊んだあと飽きてしまう可能性あり
初心者~中級者向けなので高度なプログラミングはできない

Scratchはこんな方におすすめ

  • プログラミングを勉強としてではなく遊びとして楽しみたい子ども
  • とにかくキャラクターを動かしてみたい子ども

種類⑤:STEAM知育玩具

STEAM知育玩具は、ボールや車などの進む方向を自分の好きなように設定できる玩具です。自分の予想通りに動かせると達成感を得られます。未就学児でもケガせず安全に遊びながらプログラミングの概念に触れられるでしょう。

ロボットを動かすタイプの玩具、音や光を出す玩具など、国内でも海外でもたくさん発売されています。

メリットデメリット

自分でロボットなどを動かす体験ができる
⭕楽しく遊びながらプログラミング学習できる

子どもが使いこなせないと勉強できない
買いそろえるとコストが高くなる
操作が簡単なものからやや難しいものまであり購入前のリサーチが必要

STEAM知育玩具はこんな方におすすめ

  • おもちゃを動かしたり組み立てたりする作業に集中できる子ども
  • 上手に動かなくてもあきらめずに他の方法を考えたり挑戦したりできる子ども

種類⑥:Web上のプログラミング学習サイト

最後に、中級者から上級者向けとなりますが、HTML、JavaScript、Pythonなど好きなプログラミング言語を習得可能なWeb上の学習サイトがあります。無料または低価格で学習に取り組めるのが魅力です。Web上でテキストや動画を見て実際にコードを書くため、実践的な内容となります。

メリットデメリット

一人で楽しく学べる
⭕様々なプログラミング言語を学べる
⭕無料または低価格

❌PC操作スキルが必要
不明点を質問できない
❌初心者向けではない

Web上のプログラミング学習サイトはこんな方におすすめ

  • 探求心が強く自力でプログラミング学習を進めたい子ども

【年齢別】おすすめのプログラミング学習方法

子どもの成長具合によっておすすめのプログラミング学習方法が異なります。親が子どもにプログラミング学習をすすめる場合は、子どもが楽しく学べそうな教材を年齢別で検討してあげてください。

5歳前後:STEAM知育玩具で遊んでみよう

5歳前後の子どもにはSTEAM知育玩具がおすすめです。ボールを転がしたり、矢印の方向にミニカーを進ませたり、遊びながらプログラミングの基礎に触れられます。いろんなパターンを試してみて玩具の動きを予想できるようになったら、論理的思考力が鍛えられるでしょう。また、PCやタブレットに接続しないで遊べるため、大人が目を離しても安心です。

6~7歳:書籍・学習ドリルで学ぼう

小学校に入学して文字の読み書きを覚えたら、子ども向けのプログラミング書籍を読んでみましょう。書籍は大きく分けて2種類あり、プログラミング的思考力を鍛えるものと、プログラミング自体を学べる本に分かれます。小学校低学年におすすめしたい書籍はプログラミング的思考力を鍛えるものです。分かりやすい解説とイラストを通じてプログラミングの概念を学べます。

8~11歳:Scratchに挑戦しよう

小学校中学年になると集中力がついてくるのでScratchなどのビジュアルプログラミングに挑戦しましょう。Scratchでは、命令文が書かれたブロックをつなげるだけでキャラクターを好きな方向に動かせます。小学校中学年~高学年になるとブロックのさまざまなつなぎかたを発想・創造できるため、大人よりも面白いプログラムを制作できるかもしれません。PCやタブレット操作に慣れれば、さまざまなプログラムを作成でき、子どもの自信につながるでしょう。

13歳以上:Web上の学習サイトで専門知識を身に付けよう

中学生・高校生になり、将来システムエンジニアを目指す人は、専門的なプログラミング学習を受けると良いです。Web上のプログラミング学習サイトでPythonなどのプログラミング言語を学んだり、ロボットを組み立てて動作させたり、自分に合った教材を探してみましょう。

中学生~高校生の時期にプログラミングを学ぶと、自分のアイデアを具体的な形にする力が養われ、新しいものを生み出す喜びを体験できます。プログラムが上手く動いたかすぐに確認できるため、エラーが出て失敗しても試行錯誤の過程で学ぶ楽しさを感じやすいのです。

全年齢:プログラミングスクール(オンライン含む)は子どもが希望してから通うのがおすすめ

もし、子どもが未就学児のうちから「プログラミングを習いたい!」と主張しているようなら、最初からプログラミングスクールを検討しても良いでしょう。ほとんどのスクールは資料請求や体験学習の受講が可能です。スクールに通うのか、オンラインで自宅で受講するのか、各家庭に合ったスタイルを探してみてください。集中してプログラミングに取り組める環境を整えられれば、子どもの探求心が磨かれるでしょう。

プログラミング学習を続けるコツ3選

プログラミング学習を長く続けていくコツが3点あります。保護者のサポート次第で長期間楽しく学習できるようになるので紹介します。

コツ①:集中できる自宅環境を整える

子どもがプログラミング学習に取り組むために、集中できる自宅環境を整えましょう。以下のような対策が効果的です。

  • 机の上に余計なものを置かない
  • テレビやスマホの音を消す
  • ノイズキャンセリングヘッドホンを使う

弟や妹がいるご家庭は、一緒に本を読んだりぬりえをしたり学習ドリルに取り組んだりして、なるべく静かに過ごせるよう工夫しましょう。タイマーをセットして勉強時間をあらかじめ決めておくと、あと何分静かに過ごせばよいのか下の子にも伝えやすくなります。

コツ②:具体的な目標を設定する

プログラミング学習における目標を設定すると、子どものモチベーションを維持できます。 子どもが興味を持てるテーマやプロジェクトを選びましょう。ゲーム制作やアニメーション、ロボットのプログラミングなど、子どもが楽しめる内容がおすすめです。

ポイントは短期目標と長期目標を設定することです。Scratchであれば、短期目標は「キャラクターが前に進むプログラムをつくる」「3歩進んだら止まるプログラムをつくる」など細かく設定しましょう。長期目標を「ゲームを1つ完成させる」など明確にしておくと、子どもが挫折しにくくなります。

注意点は、目標を高く設定しないことです。具体的な短期目標をたくさん設定して達成感を得ることでプログラミング学習を継続しやすくなります。

もし、目標を立てることが難しかったら、とにかく遊んでみることを目標にしてもよいでしょう。遊びつくすうちに目標が見つかるかもしれません。

コツ③:子どもの頑張りをほめてのばせるよう大人がサポートする

プログラミング学習は問題の難易度が上がると子どもが挫折しやすくなります。問題が解けたときも、解けなかったときも、子どもが頑張っていたら励ましてあげてください。

学習に取り組んだ日は、カレンダーにごほうびシールを貼ったりスタンプを押したりしましょう。小さな成功体験を積み重ねることで自信につながります。毎日取り組む必要はないので、子どものペースを尊重してあげてください。

もし、オンラインや対面で同世代の仲間と一緒にプログラミング学習できる環境があるなら、お互いのプログラムを発表してみましょう。自分が持っていない視点に気付けたり、仲間のプログラム制作を応援したくなったり、心境の変化があるかもしれません。

プログラミングで学んだことが、現実世界でどのように活用されているか、どんなときに役に立つか、想像力がふくらむと学習意欲がアップするでしょう。

まとめ

プログラミングの学習方法はそれぞれメリットとデメリットがあります。おすすめの学習方法は種類や子どもの年齢によって異なります。自分に合った学習方法を見つけて楽しくプログラミングスキルを磨けるといいですね。

  • この記事を書いた人
まる

まる

Webライターのまるです。 小学生の娘が2人います。 元SE(システムエンジニア)で応用情報技術者の資格を所持しています。 子どものプログラミング教育について発信中です。

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